最後に
今回の旅も無事終わることが出来ました。庶民の生活に出来る限り近いパターンで旅をするのも楽しいものです。日本の国は冬の足音が近づいていることでしょう。しかし、ここ南国ではあせらず、急がずのんびりと時間が経過していきます。寒さに対する防御や蓄えを必要としない地域です。それが、人々を穏やかなものに、屈託のない笑顔で示されているようです。今度生まれ変わるとしたら南国育ちも良いかも知れません。さて、次はどちらに出かけることになるでしょうか?
旅のヒント
キナバル登山での必要な道具は懐中電灯と雨具。どちらも現地で安く入手でき、日本から特別な登山装備は必要ないと思います。
個人差はありますが、人によっては杖があれば下山の時に足を痛めずにすみます。杖は登山口の売店にて入手可能です。
l キナバル山は入場制限をしていますから、事前に宿泊の予約が必要です。これはネットを通して予約することも可能。2002年1月か ら各種入場料金などが改正になるとの掲示がありました。
l 本格的なヒマラヤのトレッキングなどとは異なったもので以外と気軽に出入りできます。ルート的には頂上往復という一本立てですか ら単調ともいえます。山自体は単独峰ですから、色々なルートの設定は不可能です。
l 熱帯の低地から高地までを一日で観察できる特殊な場所ともいえます。歩道は完全に整備され、十分な管理のもとにあります。
l サバ州の旅は自然との触れ合いが主体となります。キナバル登山の他にオランウータン保護区や国立公園の管理にある島などを 訪問するのも変化があると思います。
l この地域の治安は良く、英語も通じますから、旅行はしやすい地区に該当します。物価は平均して日本の五分の一程度と考えてくだ さい。必要なものは全て揃います。
l 日本食などは現地では高いので登山に備えて少しばかりあれば良いでしょうが、多くは必要ありません。実際に入山している日々は 短期間です。他はマレー料理や中華料理などが市内に豊富に出回り、私たちの口にも十分馴染んだものばかりです。
l 旅の費用は日本からの往復切符は54,000円。他に現地での滞在費用は一日平均2500円程度で十分です。これに登山関連の諸費 用が10,000円です。1週間の滞在であれば、総費用8万円で十分でしょう。10日間となれば、9万円以内でかなり豪勢な旅を演出する ことが出来ます。