第11日目 ポパ山ハイキング
旅のコツも次第にトンは飲み込みました。何かと私達の便利屋さんとしての機能も果たすようになりました。今日はパガン郊外にあるポパ山日日帰りハイキングです。ラインカーは朝8時半に出発しますが、それまでには乗車券の手配をしなければなりません。トンは朝飯も食べずに1キロ離れているバス駅に向かい私達のために奔走してくれたのです。外人は1000チャット、現地の人は400チャットでした。トンはTVを見てポパ山のことを知っていますから、今日の遠足には興味津々です。ラインカーはバス駅を発車して宿の前を通過しますから、私達はトンの手配が奏をなして、宿の前で待っていれば良いのです。又しても今日もラインカーの旅です。しかし、今回のラインカーは庶民の生活路線を走るのとは違い、地元の観光客も同乗する観光路線です。遠くヤンゴンから来た家族連れもいます。私達と同じように、パガンに宿泊していて日帰り観光で霊山ポパ参りです。所要時間3時間でポパ山の中心タウンカラットです。2時間後の1時に同じラインカーが引き返します。
さて、オンボロラインカーは平地走行には強いのですが、山道に差しかかると速度ががたりと落ち喘ぎながら登っていきました。とうとう、積載過剰が原因でしょうか、坂の真ん中で立ち往生です。半分ほどの客が車から降り、車体を軽くすることで再び車は出発です。そんな光景は日常茶飯事のミャンマーです。誰も不平不満の表情は見せません。トンは朝コーヒーを一杯飲んだだけですから、さぞかし空腹のはずですが、昼食の時間になっても「大丈夫、時間がないから軽いものを食べて山に登りましょう」と気を遣ってくれました。トンの食生活を見ている間食には全く関心がありません。朝は軽く、昼と夜はしっかりとご飯を食べるのが日常生活なのでしょう。それに比べると私達はグルメとかで美味しいものを食べ、テータイムやおやつなどの習慣を持ち込んでいつも口を動かしています。しかし、よく考えてれば、不幸の始まりかも知れません。空腹なはずなのに、鼻歌交じりで機嫌よくポパ山頂への坂道を登っていきました。
断崖絶壁に立つポパ山寺院は山裾から300メートル登らなければなりません。しかし、山頂にたどり着くと展望が開け心地良い風に包まれます。同じラインカーに乗り合わせた客と鉢合わせです。この霊山は純粋な仏教というよりも土着信仰のナッツ神を祭ってあるので有名です。今日もトンは多くのことを吸収したようです。今回の旅に参加して喜んでいました。村に帰ると長男としての立場をわきまえ、弟を学校に行かせようと一生懸命働かなければならないそうです。19歳の弟を学校に送り込むには年間90,000チャット(130ドル=\15,000)を捻出しなくてはなりません。そんな弟は英語の読み書きが出来、私の書いた手紙は弟を通して翻訳されていたそうです。次回は是非とも彼の家族に会ってみたいものです。果たしてどんな家族なのでしょうか?
4時過ぎにはポパの遠足は終了し、パガンに帰着です。夕方は近くの船着場を見学です。ここはまさしく庶民の生活の場そのものです。一日の仕事を終えて水浴びをする人、子供連れで洗濯をしているお母さん、水汲みをしている少女。そして皆楽しそうな顔をしています。もう、こうなればタイムスリップというしかありません。おまけにちょうど日没の時間で空が薄赤く染まり、いっそう雰囲気を高めてくれました。
さて、オンボロラインカーは平地走行には強いのですが、山道に差しかかると速度ががたりと落ち喘ぎながら登っていきました。とうとう、積載過剰が原因でしょうか、坂の真ん中で立ち往生です。半分ほどの客が車から降り、車体を軽くすることで再び車は出発です。そんな光景は日常茶飯事のミャンマーです。誰も不平不満の表情は見せません。トンは朝コーヒーを一杯飲んだだけですから、さぞかし空腹のはずですが、昼食の時間になっても「大丈夫、時間がないから軽いものを食べて山に登りましょう」と気を遣ってくれました。トンの食生活を見ている間食には全く関心がありません。朝は軽く、昼と夜はしっかりとご飯を食べるのが日常生活なのでしょう。それに比べると私達はグルメとかで美味しいものを食べ、テータイムやおやつなどの習慣を持ち込んでいつも口を動かしています。しかし、よく考えてれば、不幸の始まりかも知れません。空腹なはずなのに、鼻歌交じりで機嫌よくポパ山頂への坂道を登っていきました。
断崖絶壁に立つポパ山寺院は山裾から300メートル登らなければなりません。しかし、山頂にたどり着くと展望が開け心地良い風に包まれます。同じラインカーに乗り合わせた客と鉢合わせです。この霊山は純粋な仏教というよりも土着信仰のナッツ神を祭ってあるので有名です。今日もトンは多くのことを吸収したようです。今回の旅に参加して喜んでいました。村に帰ると長男としての立場をわきまえ、弟を学校に行かせようと一生懸命働かなければならないそうです。19歳の弟を学校に送り込むには年間90,000チャット(130ドル=\15,000)を捻出しなくてはなりません。そんな弟は英語の読み書きが出来、私の書いた手紙は弟を通して翻訳されていたそうです。次回は是非とも彼の家族に会ってみたいものです。果たしてどんな家族なのでしょうか?
4時過ぎにはポパの遠足は終了し、パガンに帰着です。夕方は近くの船着場を見学です。ここはまさしく庶民の生活の場そのものです。一日の仕事を終えて水浴びをする人、子供連れで洗濯をしているお母さん、水汲みをしている少女。そして皆楽しそうな顔をしています。もう、こうなればタイムスリップというしかありません。おまけにちょうど日没の時間で空が薄赤く染まり、いっそう雰囲気を高めてくれました。