第一日目 関空からヤンゴンへ
本日の関空発TG623便は予定が大幅に遅れて3時半到着が5時半となりました。どうもエンジン故障が原因のようです。こちらバンコクではTGフライトに限り3時間前にチェックインが始まるので、真っ先に駆けつけ、大阪からの到着便のゲートで待ち伏せをする予定でしたが、残念無念その期待は裏切られてしまいました。いつもは定時到着を自慢するTG便ですが、今回はどうしたことでしょうか?ヤンゴン行きのチェックインは5時20分から始まりますから、彼らを出迎えに行く余裕はありません。下手をすると私の方がこの便を逃すことになります。ヤンゴン行きのゲートで係りの人に聞くとまだ50人の客を待っていますから安心してくださいという説明です。時間は刻々と過ぎて行き、もう機内への搭乗が始まりました。そうこうしているうちに彼女達が登場です。やはり、同じ航空会社での乗り継ぎは安心して利用できます。これが他社便での乗り継ぎの場合は待ったなしで、出発したかも知れません。しかも、遅れているので、係員が大阪からの到着便とヤンゴン行きの出発便をゲートからゲートへ誘導してくれるという親切ぶりです。やはりTG便は信頼のおける翼と言えるかも知れません。こうして、今回の現地でのドッキングはスレスレの所で成功に終わりました。
さて、バンコクからヤンゴンは580キロの距離ですから、東京から大阪とほぼ同じです。飛び立てば1時間もかかりません。その割に機内食は立派なものが出てきました。いつもは、バングラデッシュ航空のヤンゴン行きを利用していますが、比較するとやはり、TG便は松のコースでBG便は梅という違いがあります。スチュワーデスも丁寧に食事を配り、何度も飲み物を運んできます。きめこまやかなTGのサービスも誠に嬉しいものがあります。ほっと一息ですが、出入国カードや税関の申告書を書いている間にもう、ヤンゴン上空に差しかかるという具合です。もう少し長く乗っていたくなる飛行機だったのであります。
今回は満席のTGヤンゴン行きですから、入国審査の窓口はすぐに長蛇の列が出来てしまいましたが、幸いに我々は機内で後ろの席を確保したので運良く、後ろ側の出入り口からタラップを降りて真っ先にイミグレのカウンターに姿を見せることが出来たのです。続いて不評なる強制両替の窓口が待ち構えていますが、ここも一人あたり200ドル分をFECという兌換券に変えて問題はありません。元来3人まとめて両替しても良いのですが、それぞれ窓口に立って両替を経験するのも悪くはありません。かくして、それぞれが200ドルという別名ミャンマードラーを入手しました。続いて荷物受け取りですが、これにはやけに時間がかかりました。彼女達の荷物は真っ先に出てきたのですが、私の荷物が出てくるまでには20分以上もかかったようです。これは、その時の運不運もあるようです。税関の申告が終えると観光案内所のレディがお待ちかねです。大概の客はここでタクシーと宿の手配をこの愛らしきお姉さま方の指示を仰ぐことになるのですが、今回もそれは何事もなかったように素通りです。チラホラとタクシーの運転手が直接交渉にやってきましたが、どれも2000チャットと言い値下がりはしません。そんな彼らとも距離をおいて路上に突進です。数台の車が近づき声をかけて来ましが、2000チャットから下がりません。更に一歩前進し、空港からかなり離れた場所にやってきました。そんな中を一台のタクシーがゆっくり声をかけてきました。現地語でスーレーまでいくらと尋ねると素直に1200チャットと答えてきました。ようやく素直で純情なる運転手に巡り会いほっとしました。もし、このタクシーを逃すと料金こそ安いのですが、市内バスに頼るしかありません。はるばる遠路寒い日本からのお客さまです。冷房付きのタクシーというわけにはいきませんが、この時間帯だと一刻も早く宿に入りたくもなるものです。最悪の設定をかろうじて免れることになり一安心です。タクシーは勿論メーターもありません。日本をはじめ先進国ではメーター制でタクシーは走るものという前提があります。一見合理的かもしれませんが、ここに現代文明の落とし穴を見ることが出来ます。というのは、今のような交渉が全く必要がなく、単に目的地を言えば後は沈黙の世界です。果たしてこれは豊かな社会と言えるのでしょうか?空港についてからのタクシーの手配を取り上げても文化の違いを見出すことが出来ます。日本の社会が本当に豊かなのか疑問に感じることが数多くあります。旅をすることはそんな部分を別の視点から眺めることにより、新たな発見を見出すことにあるのかも知れません。
さて、30分程度で市内に入りましたが、今回はピーロードというメインのルートを避けて、別の道を走ったようです。でも所要時間は同じで8時半前には定宿ホワイトハウスに到着です。最近このゲストハウスは客の入りが良くて主人はホクホク顔のスタッフは気持ち良く迎えてくれます。3階の部屋に行くにはエスカレーターやエレベーターなどは無く、ここでもまるで登山にきたかの如し、延々と階段を登らなくてはなりません。しかも、レストランは屋上を利用していますから、噂のビッグな朝食をせしめるには、更に階段を登るという活動をしなければなりません。でも、これは朝飯前の運動として考えると一石二鳥とも言えませんか?シーズン中には大体70名ほどの客を抱え忙しい毎日となり、オーナー一同家族は積み上げられた札束をほくそえみながら数えています。ミャンマーはインフレが激しく、行くたびに値段が改定になりますが外国人の立場からすると、昨年は1ドルで300チャットだったのが、今は700チャットです。しかし、レストランのメニューは250チャットから350チャットと倍にはなっていません。長距離バスの料金は2250チャットから2550チャットと若干高めになりました。市内バスの料金は変更なしですから、外国からの旅行者は昨年に比べると全体的に4割程度物価が下落したことになるという美味しい話です。
とにかく、今日と明日の宿は確定しました。今日一日は多くの時間を機内で過ごしていますから食欲はそんなに沸くものではありません。まだ8時半ですから、折角のミャンマー第一夜ということで、近くのレストランで乾杯となりました。お姉さま2人はビールで当方がコーラという組み合わせでウェイターは目を白黒させていましたが、そんなことはお構いなしで、感激的なミャンマーの初日を酒のつまみに優雅な時間を過ごすことになりました。さて、明日からの旅にはどのようなハプニングが発生することになるのでしょうか?
さて、バンコクからヤンゴンは580キロの距離ですから、東京から大阪とほぼ同じです。飛び立てば1時間もかかりません。その割に機内食は立派なものが出てきました。いつもは、バングラデッシュ航空のヤンゴン行きを利用していますが、比較するとやはり、TG便は松のコースでBG便は梅という違いがあります。スチュワーデスも丁寧に食事を配り、何度も飲み物を運んできます。きめこまやかなTGのサービスも誠に嬉しいものがあります。ほっと一息ですが、出入国カードや税関の申告書を書いている間にもう、ヤンゴン上空に差しかかるという具合です。もう少し長く乗っていたくなる飛行機だったのであります。
今回は満席のTGヤンゴン行きですから、入国審査の窓口はすぐに長蛇の列が出来てしまいましたが、幸いに我々は機内で後ろの席を確保したので運良く、後ろ側の出入り口からタラップを降りて真っ先にイミグレのカウンターに姿を見せることが出来たのです。続いて不評なる強制両替の窓口が待ち構えていますが、ここも一人あたり200ドル分をFECという兌換券に変えて問題はありません。元来3人まとめて両替しても良いのですが、それぞれ窓口に立って両替を経験するのも悪くはありません。かくして、それぞれが200ドルという別名ミャンマードラーを入手しました。続いて荷物受け取りですが、これにはやけに時間がかかりました。彼女達の荷物は真っ先に出てきたのですが、私の荷物が出てくるまでには20分以上もかかったようです。これは、その時の運不運もあるようです。税関の申告が終えると観光案内所のレディがお待ちかねです。大概の客はここでタクシーと宿の手配をこの愛らしきお姉さま方の指示を仰ぐことになるのですが、今回もそれは何事もなかったように素通りです。チラホラとタクシーの運転手が直接交渉にやってきましたが、どれも2000チャットと言い値下がりはしません。そんな彼らとも距離をおいて路上に突進です。数台の車が近づき声をかけて来ましが、2000チャットから下がりません。更に一歩前進し、空港からかなり離れた場所にやってきました。そんな中を一台のタクシーがゆっくり声をかけてきました。現地語でスーレーまでいくらと尋ねると素直に1200チャットと答えてきました。ようやく素直で純情なる運転手に巡り会いほっとしました。もし、このタクシーを逃すと料金こそ安いのですが、市内バスに頼るしかありません。はるばる遠路寒い日本からのお客さまです。冷房付きのタクシーというわけにはいきませんが、この時間帯だと一刻も早く宿に入りたくもなるものです。最悪の設定をかろうじて免れることになり一安心です。タクシーは勿論メーターもありません。日本をはじめ先進国ではメーター制でタクシーは走るものという前提があります。一見合理的かもしれませんが、ここに現代文明の落とし穴を見ることが出来ます。というのは、今のような交渉が全く必要がなく、単に目的地を言えば後は沈黙の世界です。果たしてこれは豊かな社会と言えるのでしょうか?空港についてからのタクシーの手配を取り上げても文化の違いを見出すことが出来ます。日本の社会が本当に豊かなのか疑問に感じることが数多くあります。旅をすることはそんな部分を別の視点から眺めることにより、新たな発見を見出すことにあるのかも知れません。
さて、30分程度で市内に入りましたが、今回はピーロードというメインのルートを避けて、別の道を走ったようです。でも所要時間は同じで8時半前には定宿ホワイトハウスに到着です。最近このゲストハウスは客の入りが良くて主人はホクホク顔のスタッフは気持ち良く迎えてくれます。3階の部屋に行くにはエスカレーターやエレベーターなどは無く、ここでもまるで登山にきたかの如し、延々と階段を登らなくてはなりません。しかも、レストランは屋上を利用していますから、噂のビッグな朝食をせしめるには、更に階段を登るという活動をしなければなりません。でも、これは朝飯前の運動として考えると一石二鳥とも言えませんか?シーズン中には大体70名ほどの客を抱え忙しい毎日となり、オーナー一同家族は積み上げられた札束をほくそえみながら数えています。ミャンマーはインフレが激しく、行くたびに値段が改定になりますが外国人の立場からすると、昨年は1ドルで300チャットだったのが、今は700チャットです。しかし、レストランのメニューは250チャットから350チャットと倍にはなっていません。長距離バスの料金は2250チャットから2550チャットと若干高めになりました。市内バスの料金は変更なしですから、外国からの旅行者は昨年に比べると全体的に4割程度物価が下落したことになるという美味しい話です。
とにかく、今日と明日の宿は確定しました。今日一日は多くの時間を機内で過ごしていますから食欲はそんなに沸くものではありません。まだ8時半ですから、折角のミャンマー第一夜ということで、近くのレストランで乾杯となりました。お姉さま2人はビールで当方がコーラという組み合わせでウェイターは目を白黒させていましたが、そんなことはお構いなしで、感激的なミャンマーの初日を酒のつまみに優雅な時間を過ごすことになりました。さて、明日からの旅にはどのようなハプニングが発生することになるのでしょうか?